勇敢なる海豹

そこに居続ける、あなたがいる限り、を。

彼を好きだと再確認する瞬間


7月27日、国際フォーラムで行われた
「 JIN AKANISHI LIVE TOUR 2015 〜Me〜」
に行ってきました。

私は今回、他の場所に行くことがないので言うなればこれが最初で最後の公演だったのですが。

あかにしくんを今まで避けて通ってきた人や、観る機会がなかった人に是非とも見て欲しい。赤西仁という人間の溢れんばかりの才能を感じて欲しいと思うセットリストとパフォーマンスがそこにありました。


コンサートのコンセプトが拡張現実。
テクノロジーの進歩により、CDの売上が落ち、今やなんでもコンピューターから手に入れられる時代。そんな時代が更にこのまま進歩して行ったら、音楽がなくなってしまうのではないか。なくなってしまった音楽というものを、コンピューターを通して疑似体験してみる。感情が音楽を作り、音楽が感情を作る。音楽は感情だ。Music is emotion. 頭文字を取ってMeとつけられたのが今回のコンサートです。


コンサート序盤、秘書であるBiBiより音楽の説明を受け、音楽をインストールするあかにしくん。そこから赤西仁という人間の才能が一気に爆発する。


機械化されながらも音楽というものを少しずつ知っていく。機械化された感情が、今度は支配され、それが解き放たれていく様…拘束服にマスク姿で歌い踊る姿は、どこか異様でありながらも、身体に制限がかかった状態で行われるパフォーマンスに、思わず鳥肌が立ちました。


そこから自由に音楽と感情を創り出していくあかにしくんの、声の深みも伸びも、そして楽しそうな様が、観ているこちら側の感情も揺さぶっていく…。


そこからMCに入ります。
あかにしくんのたどたどしくも一生懸命なMCは、相変わらずどこかぽやぽやしていて、それでもお喋りが苦手なあかにしくんのかわゆさが詰まりすぎていて、本当にさっきまで才能を爆発させてた人と同じ人かな…と疑いたくなるほどのギャップ(笑)でもそれが、赤西仁という人間の愛される所以なんだろうな、とも思う。


アルバムのリード曲、「LMTTU」を歌うあかにしくん。愛というのも一つの感情。それをゆったり歌うあかにしくんの柔らかな表情に、今までのあかにしくんとはまた違った「親としての愛」を知ったあかにしくんを見た気がしました。柔らかい表情でありながら、どこか責任感に満ちた、凛とした表情。大切なものを護らなければならないと心に決めた、そんな表情をしたあかにしくんがそこにいました。


ゆったりとした曲が終わった後は、怒涛の盛り上がるナンバーをぶっ込んでくるあかにしくん。ジャニーズ時代お世話になったトロッコに乗って客席を煽ったかと思えば、DJブースに飛び乗ってアレンジされたHWU、Baila、OOHLALA…と続いていく。息つく暇なんて一つもない、あかにしくんから目が離せない、あかにしくんが創り出す世界観に、あかにしくんが操る照明のマジックに、ただただ引き込まれていく。


そして盛り上がるナンバーの次はLionheart。あかにしくんの後ろのスクリーン、会場上方部に星空が投影され、柔らかなスポットライト、足元のスモーク…。それを下から撮られながら歌うあかにしくんは、さながら空に浮かぶ天使のようで。どこか儚げな印象を持ちつつも深く伸びるあかにしくんの歌声。会場があかにしくんの歌声を一つも聞き漏らすまいとしていた。思わず泣きそうになるほど、あかにしくんの歌声は柔らかな強さを持っていました。


ラストはアイナルホウエ。

「まっすぐに生きていよう
自分失くさないよう
キミのステージではキミがスター」

このMeというコンサートを通じて、あかにしくんはただひたすらにまっすぐに、一点の曇りもなく、自分を見失うことなく、生きているのだと感じました。ラストのアイナルホウエが、あかにしくんの生き方をそのまま現している気がしました。あかにしくんが紡ぎ出すツアーのコンセプト、Music is emotion。あかにしくんはステージ上で自分の感情を最大限に表現していました。


そんなあかにしくんが、今回ご両親を障害物のないもない、見上げればすぐ目に入る真正面の席にご招待したこと。

あかにしくんの「コンサートができるのもみなさんのおかげです」の言葉に、深く頷いていたお母様の凛とした横顔。

あかにしくんの周りの人たちが、愛と笑顔に溢れていること。

あかにしくんが楽しそうなこと。


その全てが、赤西仁という人間の人となりを現していると思いました。


彼を応援することで色んな感情を味わいましたが、やっぱり私は彼の創り出す世界観が、パフォーマンスが、そして歌声がだいすきです。赤西仁という人間がだいすきです。



**